File No.19「Batch(バッチ)」
「Batch」ってご存知ですか?
Batchとは、ビールの仕込み1回分の単位のことです。1回の醸造作業でできるビールのまとまりを指しています。
「今回のバッチは、モルトをちょっと変えて・・・」みたいな言い方をします。
原料や手順、コンディションがバッチごとに微妙に異なることがあり、同じ銘柄でも風味が変わることがあるので、「同じ銘柄でも全く違うビールとして飲んでいる」なんて人もいます。
「バッチ違い」とは、基本的には恒常的に造られるビールに対して使われます。年に何度も造る通年商品や、不定期だけど年に数回造るビール、毎年1回造る季節商品、などがそれです。
IPA本舗のお客様の中には、「前回のバッチはちょっとだけモルトが重かったね」とか、前回と今回を比較する人も案外多いです。
というのも、IPA本舗では「定番ビール」というのが存在していて、輸入されたら毎回仕入れる、という事をしています。
つまり、バッチ違いを体験できる、ということ。
昨日、とあるビールが「発酵不良気味」の味わいでした。
おそらく初めて飲む方には気付かれない程度の変化。
「さすがに私はすぐに発酵不良とわかりますが」、と言いたいところですが、正直、いつも飲んでるからわかること、という程度のもの。最後まで飲みきれないほどではないけど違和感だらけ。
そんな事も「クラフトビールあるある」です。
今、El Segundo/Hammerland(DIPA)のバッチ違いがあって、いつか「バッチ違い試飲会」をやろうかと思います。いつにしましょう。
今度の金曜日の19:00〜なんてどうですか?
参加希望の方、4名様揃ったらやりますので是非エントリーを。
費用は税込¥800
ってなわけで、【クラフトビールはバッチごとに味は違う】ということは覚えておいて欲しいと思います。
そしてそれは、意図的な場合もあり、意図しない場合もあるという事も、ちょっとだけ意識の中に置いておいてください。
今回のビールは、ほとんどの場合、もう出会えません。
そう思って飲むと美味しさもひときわ際立ちます。