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🍻【ビールの話をしよう】File No.26「Untappd」(アンタップド)

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今日は、多くのビアギークに使われているアプリ、Untappdについて。

Untappd は、2010年に米国のグレッグ・アヴォラ(Greg Avola)とティム・マーズ(Tim Mather)によって設立された、クラフトビールに特化したSNS型のレビュー&チェックインアプリです。
スマホの位置情報やSNSを活用し、「どこで・どんなビールを飲んだか」を記録・共有するという発想が根幹となって開発されました。2010年当時、急成長中だったクラフトビール業界と、チェックイン文化(Instagram)を融合したものといえます。

仕組みは単純で、世界中のユーザーが、飲んだビールを「チェックイン」して記録を残すスタイルです。1〜5(0.25刻み)の5段階評価でビールをレビューでき、タグや写真、コメントも投稿できます。銘柄だけでなく、ブルワリー、スタイル、飲んだ場所などもデータ化されるので、世界中のリアルタイムでの「人気ビール」や「飲まれているビール」が見えるという仕組みです。
現在は毎月約100万件以上のチェックインが記録されているとも言われる。

今現在の状況は、登録ビールは 300万種超、ユーザー数は 1,000万人以上で、世界最大規模のビール評価データベースにまでなりました。
2020年以降、母体企業が Next Glass(ビール&ワイン技術系企業)となり、商業向けのサブサービス「Untappd for Business」も展開されているようです。
日本国内でも愛用者は増えており、英語圏以外のユーザー投稿も増加中です。先日、イスラエルからのお客様が、 IPA本舗のタグをつけてCBPのビールにチェックインしていました。過去には台湾、フランス、イタリア、コスタリカの方も使っておられました。

Untappdスコアについては、よく話題にあがります。
ざっくり言うと、
 ▶︎4.50以上:超高評価
 ▶︎4.00〜4.49:一般的な好評価
 ▶︎3.80〜3.99:まぁまぁ(けっこう普通)  
 ▶︎3.60〜3.79:ちょっとね・・・ 
 ▶︎3.59以下:厳しい評価
っていう感じでしょうか。
ただしこれ、いろいろ問題があります。
まず、①スタイルごとにバイアスがかかる、②英語圏、特に米国の「甘さ偏重」、③個人間の評価基準違い、など大きく左右され、本当の評価との乖離が甚だしいという事が言えると思います。
ちょっと掘り下げてみます。

ビールスタイルにより評価傾向が異なる傾向にあります。肌感で言うと、ヘイジー系、特にNEスタイルが「激甘」になる場合がめちゃくちゃ多いです。それとスタウト系も笑っちゃうくらい甘い採点が多いです。
NE系は、特に「盲信者」が多く、濃ければいいという傾向が顕著です。
ラガーやWC系のIPA、モルティなものは低めです。
名作Georgetown / Lucille が3.85
Stone / Arrogant Bastardが3.68(笑)
Sierra Nevada / Bigfootが3.64(爆)
という具合です。
もはや、嗜好を超えて「名作を理解できない」人たちがメインのツール、って思っちゃいます。

アメリカのお菓子って、ただ甘いだけってのが多いですよね。で、結局「甘けりゃうまい」っていうかBJ(バ◯舌)の方が多いのかなと。

それと、最も危ういのが「基準の個人差」。
「普通」の基準を3.0で置くか3.5なのか3.75なのか。同じビールを「普通」と思ってもこんなに差がついちゃう。これじゃ、平均値をとっても意味がありませんね。まぁ、こいうのものの【限界】です。

というわけで、私のUntappdの【使い方】をちょっとだけ書きます。
以前は、結構真面目にチェックインしてました。全部やってたら3500くらいにはなったんでしょう。でも今はやってません。
せいぜいCBPのビールを登録させるくらいです。
で、今は、新入荷のビールのスペックや、投稿されているビールの「色」を見ています。
なんとな〜〜くですが、写真から“ボディ”が見えてきます。
これによって仕入れるかを判断しています。

あとは、「データの確認」。プライスカードを書く時にチェックしています。

Untappdスコアは「参考」にはなるが「絶対視」はしない、このスタイルは「プラス0.5」くらいで考える、などの「読み解きスキル」が重要です。
とはいえ、これほど大きなデータベースは無いので、使わない手はないです。
要は使い方次第。
是非、ご自身なりに有用な利用方法でお使いください♪