2025年7月30日
File No.16「カーボネーション」
「このビール、シュワっとしてて美味しい〜」
その“シュワっ”が、カーボネーションです。これは、要するに炭酸ガスのこと。でも、ただの炭酸ではありません。
今日はカーボネーションについて【ざっくり】お伝えします。
カーボネーションには2種類あります。
🔹自然カーボネーション(瓶内二次発酵など)
1次発酵が終わったビールに、プライミングシュガーと呼ばれる糖分を加えて瓶詰めし、瓶内で2次発酵させることで炭酸を発生させます。ベルジャン系に多くみられます。
🔹強制カーボネーション(CO₂を注入)
炭酸ガスを充填したケグ(樽)にビールを入れ、圧力と温度を調整して炭酸を注入します。つまり、タンクにCO₂を“注射”して炭酸を加えるやり方って事です。アメリカンクラフトビールはほとんどこっちらしいです。
でも、ただ「炭酸が強い・弱い」って話じゃないらしいです。
カーボネーションは
• 口当たり(クリスプ or ソフト)
• 香りの立ち方
• 泡立ちの美しさ
にまで影響する、立派な“ビール設計”の一要素です。
例えば:
• ピルスナー → 高めで爽快感重視
• ヘイジーIPA → 中くらいでジューシーさ強調
• スタウト → 弱め、クリーミーさ重視
スタイルによって“狙い”があるのです。
次に飲むビールでは、「このシュワシュワはどんな意図?」って考えてみるのも面白いかもしれません。