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🍻【ビールの話をしよう】File No.3

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「なぜアメリカのクラフトビールは美味しいのか?」

日本にもたくさんのブルワリーがあって、優秀なブルワーも増えています。最近、IPA本舗でも大人気のMahowbrewさんのように、光る存在も出てきました。でも、やっぱり「アメリカのビールは美味い」と感じてしまうのはなぜでしょう?

大きな理由のひとつに、アメリカには“ホームブリュー文化”があります。

自宅で自由にビールを醸せる環境があって、原料も比較的手軽に手に入ります。そして何より、「ビール版クックパッド」的なレシピサイトが充実していて、「Simtra Clone」など、市販ビールを再現するレシピ(=Clone)が普通に公開されています。中にはブルワリー自身がレシピを開示しているケースもあり、たとえば、Barebottle Brewingなどは全てのビールのラベルに、レシピが書いてあります。

つまり、アメリカでは作り手自身が“想像力”と“検証力”を磨ける土壌がしっかりあるということ。

日本はというと、ほとんどのブルワーが「既存のブルワリーで働く」ことでしか作り始められません。機械の操作は覚えられても、「ゼロからの設計」まではなかなか任されない。これって、たとえるなら「プロ野球に入ってから野球を学ぶ」みたいな話で、アメリカとはそもそもの“スタート地点”が違うんです。

さらに、日本の多くのブルワリーはドイツ式の製法を踏襲していることが多く、どうしても“自由な発想”が出にくい土壌があります。そこに無理やり「地産地消」や「ご当地素材」をねじ込もうとする。たとえば「山形=さくらんぼ」みたいな短絡的な思考。でも、そういうビールに限って、設計の精度や“なぜそれを入れるのか”という動機があやふやだったりします。飲み手が気づかないだろう、とタカをくくってる節さえある。

とはいえ、少しずつですが日本にも“本気”のブルワーは増えてきました。

MahowbrewやKakegawa Brewingのように、たくさんのビールを真剣に飲んで、味覚と設計力を磨いているブルワーたち。彼らは、“目指す味”をきちんと頭に思い描いてビールを作っている、そんな気がします。

長年積み上げた技術と、自由な挑戦を後押しする環境が、アメリカを世界最大のクラフトビール大国に育てました。

頑張れ、ニッポン。

10年先行くアメリカの背中が、微かに見えてきたぞ。

🍻

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